蚕室丸洗い
間もなく始まる育蚕に向けて、蚕室をピカピカに磨きました。
いつも畑から直行でドカドカ歩いて泥だらけだったので、
久しぶりに綺麗な床の色です。
明日からは土禁にしよう。
今回から稚蚕飼育の勉強をさせていただくことになりました。
稚蚕飼育はずっと学びたかった事であり、養蚕を志した私の大きな目標でもあります。
これからはじまる育蚕期を前に、期待や喜びもありますが、
緊張、不安、焦りもあります。
毎回のことですが、育蚕期は心のゆとりや余裕が全くありません。
状況を見て先を読む力や、察知する能力、感覚などが、まだ私には備わっていません。
先輩方にこれまで教わった、『しなければならない事』を、『するべき時』に、
丁寧に抜けなくこなしていく。それだけです。
それだけなのですが、今の私にはまだそれが困難なことであり、慎重に行わないと、
結果は繭が出来上がった時に顕著に現れます。
私なりのアレンジや、こうすればもっと良いのかも、と思いつくことはたくさんありますが、
そういう知恵を取り入れるのは、これまで教えていただいた事を完璧にこなせるようになってからのまだまだ先の事です。
最近、ゆとりの無さや焦りから、人に不快な思いをさせてしまったり、
言葉や思いをうまく伝えきれなかったりしている事があると思います。
これは私が人としてまだ未熟な部分であり、
これからの人生において学び成長していかないといけないところだと思っています。
夜寝る前、一日を振り返りながら、申し訳なさと後悔で悶々とした気持ちになるのですが、
いつも考えが行き着く先は同じ、
『今は育蚕の事、畑の事だけに集中させてください。ごめんなさい。』 なのです。
『今は育蚕の事、畑の事だけに集中させてください。ごめんなさい。』 なのです。
甘えている事はわかっています。
そしていつの頃からか、
『私のことは嫌いでも、お蚕さんの事は嫌いにならないでくださいッ』
と、頭の中でモノマネをして眠りに着くようになりました。
これは、ギャグではなく大真面目に、です。
考えすぎて頭がいっぱいいっぱいになった瞬間これがでてきて終了です。
本当に、申し訳ありません・・。
今年の繭を楽しみにお待ちして頂いてる皆さまに、綺麗な、出来の良い繭をお届けできるよう、
間もなく始まる育蚕期、集中して真剣に取り組みます。
そして、私が養蚕に取り組めているのは、周りの方のご協力、支え、があるからです。
その方々へ良い結果のご報告をする事が感謝の気持ちをお伝えする場だと思っています。
この瞬間の為に行ってきた桑畑の管理。
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