今年の春繭
秋の夜長に織り上げました。
今年の春繭の手紡ぎ糸です。
座繰り糸にしようか迷いましたが、今回は手紡ぎ糸で。
絹は、しっとりと肌になじんでいく感じがとても気持ち良いです。
角真綿を作っておけば、畑の休憩中や、夜寝る前などの好きな時間にいつでも糸が紡げます。
角真綿がたくさんあると安心する。
いつも真綿を作るときは藁灰汁(わらあく)で繭を焚いていたのですが、
今回は今年の秋収穫した栗のイガの灰汁で炊きました。
ふっくら柔らかい、気持ちの良い真綿が出来ました。
染色も栗のイガ。
最初はこういう色。
錆びた鉄釘をお酢で煮詰めた媒染液に浸すと、グレーに。
これを何度か繰り返し、濃ゆいグレーに染めました。
座繰り糸はパキッと濃ゆい色に染まるのですが、紡ぎ糸はなかなか濃ゆく染まりません。
房をネジる作業。
ウールみたいに切りっぱなしの方が見た目的には好きなのですが、
絹は切りっぱなしには出来ません・・。
とはいえ、ネジる作業は楽しいし、とても早いです。
そういえば、子供の頃、友達の髪を編むのが大好きでした。
久しぶりの織り、楽しかったな。
もっと時間を作って、もっと腕を磨きたい。
養蚕農家の方々が紡いでこられた技術をもっともっと試したい。
そんな思いに耽った秋の夜長でした。
もうすぐ冬ですね。
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