賑やかな毎日
栗の収穫もそろそろ終わりを迎えようとしています。
日中収穫した栗を夜ごと磨く日々。
明朝市場へ出荷しようと、毎晩深夜まで頑張って磨くのですが、
頑張りすぎて寝坊して、朝市に間に合わないという、間抜けな日々・・。
市場でセリが始まるAM7:00 に目が覚めて、
寝起き一番 『ギャーやってしまったー!!!』 と、とりあえず叫んで布団を出る。
深夜0 時を回ったころ、
『よしっ、これで明日の準備は万端だ。』 と、
部屋に入ってのんびりお茶を啜っていたら、なにやら外からすごい音が。
なんだろうと外へ出たら、バケツをひっくり返したような突然の豪雨。
すごい勢いで雨が吹き込み、磨いたばかりの栗がびしょ濡れに・・・。
『あぁぁぁ、まじでショック・・・。』
・・・
落胆で肩を落とした私の右肩に、なにかヒラヒラ舞うものが。
なんだろ?
『ぎゃぁぁぁ~!!』
真夜中のスクリーム・・。
しかし、落ち着いてよく見ると、天蚕(てんさん)!
羽を広げた大きさは18cm程。
噂には聞いていたけど本当に大きい。
天蚕はクヌギの木などに生息する野生の蚕です。
左側の黄緑色の繭。
こんなに大きな立派な繭をつくります。
天蚕と書いてテグスとも読むそうです。
釣糸のテグス糸のテグスです。
なんで、釣糸のテグスなんだろう?
と、思いながらこの日は体力切れで就寝。
そして翌日の夜、栗磨きながらラジオを聞いていたら、
釣り好きが江戸時代にタイムスリップをするというラジオドラマがあっていました。
釣り好きは江戸時代の釣具屋さんへ釣り糸を買いに行くのですが、
そこの釣具屋のオヤジの話。
「以前の釣糸は馬の尻尾で作ってたのだけど、黒色で魚が掛からないと漁師に不評だった。
今は蚕の仲間で作った白いテグス糸を売っているのだがとても好評だ。
中国から薬を輸入してくる時、この蚕の糸で袋をしばってあるからたくさんあるのだよ。」
!!!
『おおおお~、オヤジー、それ天蚕だよー!』
ラジオに向かって叫びました。
前夜疑問に思ったその答えが、翌日ラジオから流れてきてスッキリ。
栗拾いしてたら度々遭遇するミツバチ。
巣箱置いたら美味しいハチミツ食べれるかな~とかにんまり妄想してたら、
私目がけて突進してくるミツバチ。
ミツバチだし、あまり怖くはないのだけれど、
とりあえず、キャ~ぁとか言いながらスキップで逃げてみる。
静かな静かな山の中。
なんだかんだで楽しい毎日です。
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