藁灰汁と栗灰汁
今日は、養蚕農家の大先輩のお母さんから、
『稲刈りしたから藁とりにおいで~』 との連絡があり、
早速いただきに行ってきました。
繭を茹でて真綿をつくる際や、座繰り糸を精練する時は、
藁灰汁(わらあく)を使います。
藁をグルグルと縒って紐にして縛っていきます。
お互いの近況報告や、来年の育蚕の話をしながら、
汗かいて楽しい時間を過ごしました。
『よしっ!藁も立派に縛れるごとなった!
あんたはなんでん覚えて、なんでん立派にやれよる。ホントたのもしか~。ガハハ~ッ。』
いつも明るいおかあさん。
育蚕のこと、桑畑のこと、今年初めての栗出荷のこと、
4年前、私が養蚕を始めた時から、いろんな事を教えていただいているおかあさん。
いつも両手を大きく広げ、心を大きく広げ、私の知りたいすべてのことを惜しみなく教えてくれる。
私もいつか、先輩のような人になりたい。
技術や知識だけではなく、私に足りない自信というものまで与えてもらってます!
『よし!これだけあればよかやろ!いっぱい繭ば炊きなっせ!』
がんばりまっす!
とれたてつきたてのお米もいただきました。
いただきまっす!
そしてこちらは栗のイガ。
まだまだ氷山の一角。
栗山の中に放置しているイガはこんなもんじゃありません。
出荷を終えてこれからの片付けが一苦労です・・・。
このイガ、染色以外になにか使えないかな~と考えていたら、
『昔はイガの灰汁でこんにゃくば作りよったよー。』 と先輩に教えてもらいました。
早速家に帰って灰汁をつくってみました。
どんどこイガを投入したのですが、
灰になるとこれぽっち。
まあいい。
イガはくさるほどある。
できた!
栗灰汁で布の精練や染色の媒染が出来たらいいな~。
栗で染色した布は肌にとても良いと聞きます。
媒染まで栗で出来たら最高に肌に良いんじゃなかろうか。
数日後、灰が沈殿したらphを計ってみようと思います。
ネットで検索すると、藁灰汁だけでなく、栗灰汁を使っていらっしゃる方のブログを多数発見しました!
うまくいけばいいな~。
実験って楽しい。
もし使えなかった時は・・・・、大量にこんにゃくを仕込む予定です。。。
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