織り

春に向けての首巻きを織りました。

軽めにしたかったので糸を詰めずに織ったのですが、

うーむ、詰めずに織るのって普通に織るよりむづかしい・・。

糸が動いてしまう。

友人から春用にとのリクエストで織り始めたのですが、

これは自分用にしました。

今度はもう少しだけ詰めて織ってみよう。

よい勉強だ。
房のねじり作業。


経糸は座繰糸と太めの手紡ぎ糸。

座繰り糸だけで織った光沢のあるなめらかな質感も好きですが、

紡ぎ糸を入れてちょっとほっこりくつろいだ感じのほうが日常的に巻きやすい。ように思う。

クリーム色に輝く座繰り糸は栗の実で染めました。

部屋中に美味しそうな甘い香りが漂ってお腹がグーグーなります。

ちなみに栗のイガの時は漢方のような香りが漂って、異国にいるような気分になります。

春らしく軽やかに仕上がりました。 



私は昔から、年中 首になんらかの巻物をしていました。

それは、アトピーがあったから。

どんなにおしゃれをしても首に見えるアトピーがいやで巻物で隠していたのです。

とりあえず隠せればいいやで、素材とかは意識せず化学繊維とかだったのですが、

隠せば隠すほどムレて悪化するアトピー。

でも巻かなきゃ巻かないで乾燥して痒くなる。

つらかった・・。

そんな時を経たからこそ、いま絹の素晴らしさがとてもよく分かります。

今は、巻いていたほうが肌の調子が良い。

絹は呼吸する糸と言われ、乾燥や湿気から肌を守ってくれるので、

肌にちょうど良い状態を保ってくれて肌がしっとりするのが分かります。

ありがたいことです。


繭マスクにしてもそうですが、今は、アトピー持ちで、喘息持ちで、良かったかもしれない。と、少し思います。

違いや良さが身をもって分かるから。


いつの日か織りの作品をズラリと並べて、色んな方に見て頂き、そして買っていただくことが予てからの目標。

なかなか糸づくりや織りに没頭する時間がもてないのが目下の悩みですが、

『良い繭づくりは良い畑から』なので、日々畑仕事をしっかりやりながら、

織りの腕も磨いておりますので、楽しみに待っていてください。