嬉しさと緊張。のようなもの
蚕種。お蚕さんの卵です。
明日、5月10日に掃き立て(孵化)予定です。
今年もいよいよ始まるのか。という、
嬉しさと緊張で、お腹のあたりがフルフルと震えています。
始まってしまえば、目の前のことに必死で緊張も忘れるのですが、
とりあえず今は、準備を万端に整えることで気持ちを落ち着かせています。
育蚕を重ねるごとに、緊張や怖さは増してきているように感じます。
(もちろん喜びも。)
育蚕期には毎回、新しい課題や反省、学びがあり、
それをひとつひとつクリアしていくたびに、もっと良い繭にしたいという思いと、
お蚕さんを大切に育てるということへの責任感が、強くなってきているのだと思います。
農家として繭を出荷させていただけるようになって7年。
お蚕さんを育てる、農家の【感覚的】な部分も少しは分かってきましたが、
ベテラン農家さんのそれにはまだまだ及びません。
なので、私はこれからも経験と勉強を積むしかないのですが、
今は、学ぶこと、知識の引き出しが増えていくことがとても楽しいです。
そして今回、育蚕以外での課題は、育蚕と同時進行で行う他の農作業をいかに効率よく行うかということ。(次期育蚕用の桑の仕立てや栗山のことや草刈りなどなど、、、、)
毎回遅れをとり後々が大変になるので、今回は効率よく行うイメージトレーニングをたくさんしました。
イメージ通りに進むかどうかは分かりませんが、とりあえずイメトレを生かしたい・・。
お蚕さんが病気になることなく無事に育つよう、
楽しみに待っていてくださる方々へ喜んでいただける繭をお届けできるよう、
良質な繭を製糸工場へ出荷できるよう、努めます。
そして、お蚕さんを育てさせていただくこの貴重な時間を、私なりに全力で楽しみたいと思います。
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