8月1日
春の育蚕が終わって、
桑畑の株下げをして追肥して耕耘して、草ぼーぼーになった栗山や敷地の草と追いかけっこしていたら、8月になっていた。いやーびっくり。
今年の春繭。
春蚕期は寒暖の差が激しかったので不安もありましたが、やれることは全てやりきり、
とても良い繭ができました。
夜がとても冷え込んで、給桑量の加減が難しかった。
与え過ぎず少なすぎず。
次の給桑の2時間前くらいになくなるのがベストなのだけど、
この春は朝まで桑葉が残ることが多かった。
これくらいきれいに食べてくれていると嬉しくてホッとする。
上蔟は宗さんと姉とのいつもの3人で。
上蔟は、繭の質を左右する、見極めとスピードと体力を要す最後の大事な作業だけども、
この3人で上蔟ができることに幸せを感じながらお蚕さんを丁寧に拾った。
いつも一人で作業をしているので、上蔟時3人揃うと嬉しくて嬉しくて、へんな笑いが出てしまう。
姉も宗さんも、どうすればお蚕さんにとって良いタイミングの上蔟になるかを、毎回一緒に考えてくれる。
作業が増えて一見遠回りになってしまいそうな私の提案も、
『なんでも試してみたいことはやってみなよ。そのために私たちがおるっちゃけん。』
と、笑顔で言ってくれる。
きつい作業が快適に行えることや、少しづつでも確かに育蚕の技術が向上していることは、この2人のおかげさま。
そして、育蚕期間中はお蚕さんに神経が集中しているので、ややもすればちょっとピリピリしているのだけども、期間中、良い具合にほおっておいてくれて、程よい距離で見守り支えてくれている周りの方々や友人・家族に、本当に感謝しています。
出荷が終わったころに、天井で繭をつくっていたお蚕さんが舞い降りてきた。
今の、出来る限りの精一杯で育蚕を行い、無事に終えることができました。
ありがとうございました。
0コメント