お蚕ファームのこと

お蚕ファームでは、春と晩秋 年2回の育蚕・繭の出荷と、栗の出荷を行っております。

熊本県北にある山鹿市は、かつて養蚕が栄えていた土地であり、同時に栗の名産地でもあります。

お蚕ファームにも、5000本の桑の木と、100本以上の栗の木があり、日々農園の管理に勤しんでおります。


『お蚕ファーム 花井雅美』

福岡県福岡市生まれ

2009年、会社員時代に養蚕の文化を知りました。

養蚕農家の細やかな知恵や工夫がたくさん詰まった育て方、お蚕さんへの思い、繭から生み出される美しい糸、そして農家さんの、自然と対話をしながらお蚕さんを大切に育てていく姿に惹かれ、3年間、養蚕の歴史や現状、飼育方法などを独学で学び、かつて養蚕が栄えていた熊本県山鹿市に移住。

2012年、桑畑探しに難航していた時、【一般社団法人 熊本県蚕糸振興協力会】に出会い、育蚕の場を与えていただき、養蚕農家としてスタートいたしました。

2013年から4年間、熊本県宇城市で唯一稼働していた最後の稚蚕飼育所にて、稚蚕期(1令~3令)は働きながら飼育を学ばせていただきました 。

2017年、稚蚕飼育所の閉鎖に伴い、稚蚕飼育の場を『お蚕ファーム』に移し、1令から5令まで全令桑葉飼育による育蚕にて繭の出荷を行い、現在に至ります。

養蚕農家になり月日を重ねるごとに、さらに養蚕の奥深さを知り、先人方への尊敬の思いは増すばかりです。

長い歴史の中で養蚕の文化を築き現在に伝えてきてくださった方々、いつも指導してくださる先輩農家の方々、この場を与えてくださった方々、全ての方への感謝を忘れず、「人の手でお蚕さんを育てる」という養蚕農家の文化を、日々学び、大切に残していきたいと思っています。


【一般社団法人 熊本県蚕糸振興協力会】

 昭和37年、熊本県の近代蚕糸業の開祖『長野濬平』の偉業を受け継ぐ御子孫により設立されました。

​ 以降、現在に至るまで熊本県の養蚕農家を支えてくださっています。